説明

  • 地域ごとの現在の推移状況
  • 変化があった領域の解説と今後の可能性
  • 中長期的な活動度の情報(マップで記載)

2025年7月30日カムチャツカ地震(Mw8.8)

2020年代になるとカムチャツカ半島の火山活動がやけに活発化し、2024年にはMw7.0の地震が発生し、2025年5月下旬頃から北海道沖を含む千島海溝沿い全体で小~中規模地震の発生回数がやけに多くなっていました。因みにこちらの方はカムチャツカ半島でMw7.4の前震発生後、推移状況がさらに悪化していましたので、1952年カムチャツカ地震(Mw9.0)を例により規模の大きな地震に発展する可能性をツイキャスのコミュの方に記載し、津波情報に注意するように注意喚起していた地震となってます。
その他に個人的に気になっていた異常は、過去100年間という期間で見た千島海溝沿いで発生した深発地震の規模でした。千島海溝沿いでは、深発地震とプレートの浅い場所で発生する地震との関連性が指摘されているのですが、2000年代後半~2010年代前半は千島海溝沿いを中心にM7.5を超える深発地震が増加傾向なっていたがデータから読み取れました。中でも最大のものでは2012年に発生した地震はM8.3という少なくとも過去100年では例がない規模の地震で、震源の位置もちょうどカムチャツカ地震発生した領域のプレートの潜り込み先でした。

2024年1月1日能登半島地震(Mw7.5) 2018年頃から地震回数が増加傾向となり、2020年末頃から本格的な群発地震活動を開始し、2024年1月に大地震に発展しました。能登半島付近で年に50回を優に超える有感地震が発生していたことは、最近では例がなく、異常だっとと言わざるを得ませんでした。
2011年3月11日東北地方太平洋沖地震(Mw9.0-9.1)

2000年代頃から東北地方や北陸地方で内陸で大地震が立て続けに発生し、東北沖のプレートの境界付近を中心にMw7程度の大地震が明らかに多くなっていたことが分かりました。現在になって考えると、このころは中長期的に異常だったと考えることができます。