「地震活動の状況」についての情報は、気象庁の活動記録や防災科学技術研究所・USGS等の記録から、総合的に解析して今後の可能性を判断をしています。その他には、電離層などの地震前兆として扱える可能性のある現象から考慮して推移状況から判断することもあります。
政府から出される地震発生確率は、発生周期を元に算出されていますが、「期間が長すぎること」「発生周期を元に発生した確率は信憑性の低い情報も多くあること(特にプレートの内部で発生する地震は、個人的に発生周期が存在しているのかすらも疑問視しています)」の問題が多くあるので、その点を補う形で情報として出していきます。
説明
情報として出す内容は、基本的に以下の通りです。
- 地域ごとの現在の推移状況
- 変化があった領域の解説と今後の可能性
- 中長期的な活動度の情報(マップで記載)

情報として出されるアイコンは、地図上に大地震に発展する可能性の危険度を3段階に分けて評価しています。気象庁の噴火警戒レベルや気象の警戒レベルと同類項だと思ってください。
基本的に黄色マークが多く、活発化していても何も起こらずに収束するケースが多いです。紫の場合は、以下の地震のように震災級の被害地震になる可能性もあることを考慮しますので、長期的な推移と現在の状況、そしてその他の手法から総合的に判断して評価します。なので、最高レベルと評価される紫色の領域が表示されることはあまりありません。
また、紫色になっている領域でも大地震に発展しない可能性もありますし、逆に黄色の領域でありながら大地震に発展してしまう可能性もありますので、正確性を保証できるものではありません。なので、備えを最優先事項にし、次にこのような情報を参考することを推奨します。
最近は、技術向上に伴って、地震活動の推移の仕方次第では大地震に発展する可能性のあるパターンが分かり始めてきています(以下は東北地方太平洋沖地震の再現例)

| 2025年7月30日カムチャツカ地震(Mw8.8) |
2020年代になるとカムチャツカ半島の火山活動がやけに活発化し、2024年にはMw7.0の地震が発生し、2025年5月下旬頃から北海道沖を含む千島海溝沿い全体で小~中規模地震の発生回数がやけに多くなっていました。因みにこちらの方はカムチャツカ半島でMw7.4の前震発生後、推移状況がさらに悪化していましたので、1952年カムチャツカ地震(Mw9.0)を例により規模の大きな地震に発展する可能性をツイキャスのコミュの方に記載し、津波情報に注意するように注意喚起していた地震となってます。 |
| 2024年1月1日能登半島地震(Mw7.5) | 2018年頃から地震回数が増加傾向となり、2020年末頃から本格的な群発地震活動を開始し、2024年1月に大地震に発展しました。能登半島付近で年に50回を優に超える有感地震が発生していたことは、最近では例がなく、異常だっとと言わざるを得ませんでした。 |
| 2011年3月11日東北地方太平洋沖地震(Mw9.0-9.1) |
2000年代頃から東北地方や北陸地方で内陸で大地震が立て続けに発生し、東北沖のプレートの境界付近を中心にMw7程度の大地震が明らかに多くなっていたことが分かりました。現在になって考えると、このころは中長期的に異常だったと考えることができます。 |
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