2025年4月7日現在の地震活動の状況と今後の可能性についてお知らせします。
最新の地震活動の状態
津軽海峡で少し気になる活動が見られます。
山口県北部の領域では、現在も明らかに異常と言えるほどの活発化している状態となっていて、大地震の発生リスクは平常時よりも非常に高い状態となっています。
山口県北部 | 異常な活発化状態(中期的) |
奄美大島付近 | 活発化状態(中期的) |
有明海 | 急上昇 |
地図
地震活動の状態を、色別に分けたものです。以下の情報は参考程度に留めてください。
- 紫色は、要警戒(現在異常な状態となっている領域)
- 赤色は、警戒
- 黄色は、注意
北海道・青森付近

津軽海峡で少し活動的になっています。
陸奥湾の領域では、去年の11月以降に活発化している状態となっています。
東北地方

福島県会津では、1月の地震以降、活発化している状態が続いていますが、収束傾向にあります。そして、東北地方太平洋沖地震以降、周辺では地震活動が活発化していて、アウターライズの領域でも活発化している状態となっています。
北陸地方

2024年能登半島地震以降、周辺で地震活動が活発化していて、一時期活発化した領域が増加しました。
3月24日頃から長野県北部で気になる変化が見られた領域は、現在は完全収束しました。
近畿・中国・四国地方


山口県では紫色の領域で、3月頃から地震活動が上昇しています。
この領域では、震源の移動を繰り返しながら活発化していて、危険度が現在高い領域となっています。
4月2日は160回程度の地震が検出されるなど、明らかな異常と判断できる推移となっている状態となっていますので、注意が必要です。
活発化している領域周辺には、地福断層・大原湖断層などM7クラスの地震を引き起こす可能性のある活断層も存在していて、中には能登半島地震と同様にM7.5程度の地震を引き起こす可能性のある活断層もあります。
さらに過去の活動歴が無い活断層も存在しているのですが、その活断層は言い換えれば長年ひずみが溜め込まれている可能性があるとも言えますので、むしろ大地震が起きないとは言えません。
九州地方

有明海付近の地震活動が上昇傾向になっています。
熊本地震以降、日奈久断層帯を中心に活発化していて、特に割れ残りとなっているエリアで長期的には活発化している状態となっています。
他にも日向灘の領域で、去年にM7.1の大地震、今年の1月にもM6.6の地震が発生していて、本格的に長期的な活動期に入ったと推定されます。今後、しばらくの間は長期的な意味で大地震が発生する可能性があるので注意です。
奄美・沖縄地方

奄美大島付近で続いていた地震活動は、ほぼ収束した状態となっていますが、中期的には活発化状態となっています。
2024年能登半島地震後の能登半島付近における地震活動について

能登半島地震の震源域 | 能登半島地震発生後、全体的な活動度は緩やかな減少傾向 |
石川県西方沖 | 能登半島地震後の影響を受けて活動的になり、さらに11月の地震後、普段の状態と比較すると活発化している状態 |
佐渡付近 | ほぼ普通の状態 |
能登半島地震以降、現在までの活動度は緩やかな減少傾向となっています。しかしこの地震の影響で北陸などの中部地方を中心に、北西や北方向に大きく変動しました。その影響により、各地で地震活動が活発化しだした領域も確認されているため、注意が必要です。事実、既に去年11月に石川県西方沖でM6クラスの大地震も発生していることが証拠です。