2025年3月26日現在の地震活動の状況と今後の可能性についてお知らせします。
最新の地震活動の状態
長野県北部や能登半島沖付近(以下で説明)で少し気になる活動が見られます。その他の地域は、特段大きな活動変化はありませんでした。
活発化傾向にある山口県北部の領域では、活発化傾向になっていましたが、一時期地震活動が低下していますが、依然として活発化状態であることは変わっていません。
山口県北部 | 減少傾向 |
熊本・八代海付近 | 減少傾向 |
奄美大島の海付近 | 収束傾向 |
地図
地震活動の状態を、色別に分けたものです。以下の情報は参考程度に留めてください。
- 紫色は、要警戒(現在異常な状態となっている領域)
- 赤色は、警戒
- 黄色は、注意
北海道・青森付近

陸奥湾の領域では、去年の11月以降に活発化している状態となっています(現在は特に変化はありません)。
東北地方

福島県会津では、1月の地震以降、活発化している状態が続いています。そして、東北地方太平洋沖地震以降、周辺では地震活動が活発化していて、アウターライズの領域でも活発化している状態となっています。
北陸地方

2024年能登半島地震以降、周辺で地震活動が活発化していて、一時期活発化した領域が増加しました。
3月24日頃から長野県北部で気になる変化が見られます。
近畿・中国・四国地方

山口県で3月頃から地震活動が急上昇し、異常な状態となっていますが、現在は減少傾向となっています。
この領域では、震源の移動を繰り返しながら活発化していて、危険度が現在高い領域となっています。
九州地方

熊本地震以降、日奈久断層帯を中心に活発化していて、特に割れ残りとなっているエリアで長期的には活発化している状態となっています。
他にも日向灘の領域で、去年にM7.1の大地震、今年の1月にもM6.6の地震が発生していて、本格的に長期的な活動期に入ったと推定されます。今後、しばらくの間は長期的な意味で大地震が発生する可能性があるので注意です。
奄美・沖縄地方

奄美大島付近で続いていた地震活動は、ほぼ収束した状態となっています。
2024年能登半島地震後の能登半島付近における地震活動について

能登半島地震の震源域 | 能登半島地震発生後、全体的な活動度は緩やかな減少傾向 |
石川県西方沖 | 11月の地震後、普段の状態と比較すると活発化している状態 |
佐渡付近 | ほぼ普通の状態 |
能登半島地震以降、現在までの活動度は緩やかな減少傾向となっています。しかしこの地震の影響で北陸などの中部地方を中心に、北西や北方向に大きく変動しました。その影響により、各地で地震活動が活発化しだした領域も確認されているため、注意が必要です。事実、既に去年11月に石川県西方沖でM6クラスの大地震も発生していることが証拠です。
その中で変化が確認された領域は、能登半島の西側付近に当たる領域で、一時期活発化している状態を確認しました。現在は落ち着いてきていますが、今後大地震が発生してもおかしくない状態であるということが言えるので、念のため注意が必要です。