

山口県で異常な地震活動が検出されていることは前にお伝えしましたが、さらに活動度が急上昇していたことが分かりました(上の地図は15日だけの分布図なので、1か月間で見れば赤丸の中を中心に膨大な数の地震が検出されています)。しかも、14日だけで90回を超えるという異常な状態となっています。
山口県の領域は、プレート境界やその周辺から遠く離れていて、普段は微小地震も含めて地震活動が極端に少ないのが平常時の状態なのですが、これだけ膨大な数検出されるのは異常です。
今回の地震活動は、震源の深さは30km付近で多く発生していて、低周波地震活動からはじまりだした活動が浅い場所でしばらく続いている状態です。山口の領域では震災クラスの大地震は発生していませんが、西南日本の活動期には度々M6クラスの地震も繰り返し発生していた領域で被害も受けていますので、注意が必要となります。
奄美大島の沖の地震活動については、減少はしましたが、中期的には活発化傾向となっていて、しばらくは注意が必要です。
領域 | 活動度 |
胆振地方中東部 | 減少 |
石川県西方沖 | 減少傾向 |
山口県北部 | 急上昇中(警戒) |
宮崎・熊本県境付近 | やや上昇傾向 |
奄美大島の沖 | 上昇傾向 |