
本日3時54分頃に、奄美大島北東沖でM5.8(速報値)の地震が発生し、最大震度4を鹿児島県の奄美市と喜界市で観測しました。震源の深さは気象庁のデータでは60km(速報値)となっていて、フィリピン海プレート内部で発生したスラブ内地震と推定されますが、そもそも沖縄県の領域は精度が低く、実際にはもっと浅い場所で発生した可能性が高いです。実際に米国地質調査所のデータは22km程度となっていて、発震機構も北西-南東方向から圧縮力に伴う逆断層型の地震となっているので、プレートの境界付近で発生した可能性があります。
その地震から約5時間後に、今度は少し東方向に進んだところで同規模の地震が発生しました。こちらも27kmと大体プレートの境界付近と推定される地震となっています。
奄美大島付近の海域では、今日から地震活動が活発化していて、M3クラスが2回・M4クラスが3回、そしてM5クラスが2回が発生しています。活動が収束するまでは注意する必要があります。
奄美大島の領域では、1911年に喜界島地震(M8.1)が発生していて、喜界島付近では最大10mの津波が襲来した記録が残っています。なので、決して大地震が起きない領域ではありません。もうすぐ東日本大震災から14年を迎えますが、震災後は次の地震の震災前でもあるということを忘れてはなりません。